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防犯カメラ

防犯カメラの導入で変わる小学校の安全対策と運用ポイント

防犯カメラの導入で変わる小学校の安全対策と運用ポイント

不審者の侵入や学校内でのトラブルが増えている今、小学校に求められる防犯対策は大きく変わりつつあります。そうした中、教育現場を支える新たなインフラとして導入がすすんでいるのが、防犯カメラです。 この記事では、小学校での防犯カメラ導入のメリット、そして効果的な運用ポイントや活用事例をわかりやすくご紹介します。

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小学校での防犯対策の現状と課題

教室

子どもや保護者にとって「安全な場所」でなければならない小学校。ここでは、実際に学校が直面しているリスクや、防犯カメラを導入する際の課題、今どの程度の学校にカメラが設置されているのかを紹介します。

 

学校が抱えるさまざまなリスク

小学校では、不審者の侵入や児童同士のトラブル、盗難など、多くの危険が潜んでいます。 学校内には死角となる場所が多く、校門や裏門などは不審者の侵入リスクが高い場所です。また、いじめや物品の紛失、盗難への対応も必要です。 教職員の目が届かない場所が多い中、「どうすれば児童を安全に守れるか」と悩む現場は少なくありません。  

導入にあたっての課題

防犯カメラを導入するには、いくつかの壁があります。 特に議論になるのは、児童のプライバシーをどう守るかという点です。「監視されている」と不安に感じる保護者もいるため、学校側の丁寧な説明が欠かせません。 また、設置や運用にはそれなりの費用がかかります。データの管理方法や運用体制の整備も求められることから、カメラ導入には多くの課題があるといえるでしょう。  

防犯カメラ設置率と普及状況

文部科学省がおこなった令和5年度の調査によると、防犯カメラを設置している学校は全体の64.6%との結果がでました。この数字からも、教育施設全体での安全対策が進んでいることがわかります。 (参考:学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査) 自治体が積極的に取り組んでいるケースも増えています。例えば岡山市では、市立の小・中・高等学校すべてに防犯カメラを設置することが決まりました。地域ぐるみで児童の安全を守る取り組みが強化されています。 (参考:山陽新聞 2025年2月12日

防犯カメラ導入のメリット

学校の屋内にカメラが設置されている様子

小学校に防犯カメラを設置することは、学校や地域に良い変化を与えます。ここからは、具体的に3つのメリットについて紹介します。  

児童の安全とトラブル対応の強化

小学校に防犯カメラを設置することで、子どもたちの安全を守る環境が整います。 カメラが設置されていると心理的な抑制力が働き、学校敷地内への不法侵入を未然に防ぐ効果が期待できるでしょう。 クラウド型カメラを導入することで、リアルタイムでの映像確認や通知が可能になります。何かあったときにもすぐに対応できるので、被害の拡大を防げます。  

保護者や地域の安心感につながる

防犯カメラは、ただ「監視」するためだけのものではありません。子どもたちが安心して学校生活を送れるよう、「見守り」としての役割を果たします。学校内外の安全への配慮は、保護者や地域の人たちからの信頼につながり、学校のイメージアップにもなるでしょう。 カメラ設置は、安心して子どもを通わせたくなる学校づくりの一歩といえるかもしれません。  

教職員が教育に集中できるようになる

防犯カメラで子どもたちを見守る仕組みが整えば、教職員の業務が効率良く行えるようになり、負担がぐっと減ります。 これまで安全管理やトラブル対応に追われていた時間を、子どもたちと向き合う時間に使えるようになります。学校全体の雰囲気が落ち着き、より良い教育環境を提供できるでしょう。

防犯カメラの設置・運用のポイント

屋外に設置された防犯カメラ

防犯カメラを安心して運用するには、設置場所や使い方に気を配ることが大切です。ここからは、設置場所の選び方と、無理なく続けられる運用体制づくりのポイントを解説します。  

安全とプライバシーに配慮して設置する

校内のどこに危険があるのかをしっかり分析しましょう。敷地の周りや校舎内に、死角になりやすい場所がないかチェックします。

<設置場所の候補>

①校門や裏門

②グランド

③遊具の周り

④玄関や職員室

⑤廊下

⑥通学路

トイレや更衣室などへのカメラ設置は、プライバシー配慮の観点から避けるべきです。 カメラ設置前には保護者への丁寧な説明を行い、子どもたちが「見守られている」と感じられるような環境づくりを意識しましょう。  

無理なく続けられる運用体制の整備

防犯カメラ設置後の運用体制をしっかり整えることも大切です。 カメラの映像データは大切な個人情報なので、閲覧できる人をあらかじめ決めておく必要があります。忙しい教職員の負担が増えないよう、管理の流れや分かりやすいルールを作ることも大事です。 こうした工夫をすることで、防犯対策が無理なく続けられ、小学校全体が安心できる場所になるでしょう。

教育施設での防犯カメラの活用例

登下校する小学生

防犯カメラの導入は、子どもたちの安全を守る大切な取り組みとして、少しずつ広がりを見せています。ここからは、具体的な設置例やクラウド型カメラの活用事例を紹介します。  

学校での防犯カメラ設置例

兵庫県豊岡市では、子どもの安全確保と犯罪の未然防止のため、市立の小学校、中学校、幼稚園、保育園、認定こども園すべてに防犯カメラを設置しています。さらに、多くの自治体では通学路に防犯カメラを設置して、登下校中の安全を守る取り組みを行っていています。

防犯カメラの設置により、不審者の侵入防止やトラブルへの早期対応が可能になり、小学校の安全対策がより強化されるでしょう。

(参考:兵庫県豊岡市ホームページ)  

クラウド型カメラで変わる学校の安全

これまでの防犯カメラと違い、クラウド型カメラなら、リアルタイムで映像を確認でき、万が一のトラブルにも素早く対応可能です。

「西町インターナショナルスクール」ではクラウド型カメラ「Verkada」を導入し、学校のセキュリティ向上とプライバシー保護の両立が実現しました。運用の手間が少なく、教職員の負担軽減にもなっていて、これからの学校安全対策のモデルとして注目されています。

(参考:西町インターナショナルスクール Verkada導入事例

防犯カメラで児童の安全と見守りを実現する時代へ

小学校での防犯カメラの設置は、子どもたちの安全を守り、保護者や地域の安心にもつながる大切な取り組みのひとつです。

「Verkada」のようなクラウド型カメラの設置により、リアルタイムで児童を安全に守ることが可能となります。それは保護者や地域の安心感につながり、学校のイメージアップにもなるでしょう。

子どもたちが安心して学べる学校づくりの一環として、「Verkada」の導入をぜひ一度検討してみてください。

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