防犯カメラを設置している人は全員注意!〜知っておきたい情報漏洩リスクと安全対策〜

ネットワークカメラは、安全・安心のために導入される一方で、設定や管理を誤ると情報漏洩のリスクを高めてしまいます。
本記事では、実際に起きた事例をもとに、オンプレミスとクラウドの違いや、施設担当者が確認すべき安全対策をわかりやすく解説します。
- Index
1.事件の概要:まさか“園児の姿”まで…?
2025年11月、ニュースで話題になった「ネットワークカメラの映像がインターネット上に流出していた」という出来事。
保育園や工場など、約500件以上のカメラ映像が海外サイトで誰でも見られる状態になっていたそうです。
中には、
など、外部に見られては困るシーンがそのまま公開されていました。原因はとても身近なものでした。
など、「使い始めてから放置していた」ことが大きな要因です。
カメラの導入目的は“安全・安心”のため。しかし設定や管理を誤ると、逆に「リスクの入り口」になってしまうのです。
2.情報漏洩が起きるとどうなる?

保育施設や工場では、映像にはたくさんの「守るべき情報」が映り込みます。一度漏れてしまうと、信頼の低下だけでなく、再発防止や法的対応など大きな負担が発生します。
| リスクの種類 | 想定される影響 |
|---|---|
| プライバシー漏洩(保育施設など) | 園児・保護者・職員の姿が外部に出ることで、信頼低下や苦情、法的問題に発展する可能性。 |
| 企業秘密・技術情報の漏洩(工場など) | 工程や製品、作業内容が外部に流出し、競合他社への模倣や不正利用のリスク。 |
| 不正アクセス・侵入 | ネットワーク経由でカメラを乗っ取られると、社内システム全体に侵入される可能性も。 |
3.オンプレミスとクラウド、どちらが安全?

カメラ映像の保存や管理には、「オンプレミス(自社で運用)」と「クラウド(インターネット上のサービス)」という2つの方式があります。それぞれどのような特徴、メリットデメリットがあるのか比較してみましょう。
| 項目 | オンプレミス(自社管理) | クラウド(外部サービス) |
|---|---|---|
| 特徴 | 自社サーバーに映像を保存。ネットワークや機器を自分たちで管理。 | クラウド上に映像を保存し、ベンダーがセキュリティや更新を実施。 |
| メリット | データを手元で管理できる。 | 運用が簡単で、セキュリティ対策や更新が自動。 |
| デメリット/リスク | 管理が甘いと流出リスク大。更新や保守にコストと人手が必要。 | ベンダー選定が重要。信頼できるサービスを選ばないと逆効果。 |
| 向いているケース | 自社にIT担当者がいて、しっかり管理体制を取れる場合。 | 現場が多い、IT人材が少ない、セキュリティを任せたい場合。 |
実は、「オンプレミスだから安全」とは限りません。ネットワーク設定の甘さや更新忘れが原因で漏洩したケースが多く報告されています。
むしろ、信頼できるクラウドサービスを使う方が、お客様自身で管理する必要がなく、24時間365日体制のセキュリティ専門家が最新の対策を施し、面倒なシステムの更新やセキュリティ強化も自動で行ってくれます。 ですので、オンプレミスで自己管理するよりも遥かに高いレベルの安全を手間なく手に入れられることが多いのです。
4.情報漏洩を防ぐためにやるべきことチェックリスト

下の表は、導入前から運用までに「最低限やるべきこと」をまとめたものです。
| フェーズ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 導入前 | カメラの設置目的を明確にする | 「誰のために、何を撮るのか」を決めることで、必要なセキュリティレベルも明確に。 |
| 映像データの扱い方針を決める | 保存期間・アクセス権限・閲覧範囲をルール化。 | |
| クラウド or オンプレを比較検討 | 運用体制・人員・セキュリティ体制で選ぶ。 | |
| 機器設定 | 初期パスワードを必ず変更 | 流出の原因第1位。英数字+記号を含む強固なパスワードに。 |
| ソフトウェア・ファームウェアを定期更新 | 「古い=危険」。更新漏れは重大なリスク。 | |
| 外部から直接アクセスできない設定にする | VPNや専用回線の利用も検討。 | |
| 運用管理 | アクセス権限を最小限にする | 「見られる人」を必要最低限に絞る。 |
| アクセスログを定期的にチェック | 深夜・海外IPからのアクセスがないかを確認。 | |
| 定期的にセキュリティ点検 | 「使っている機器一覧」「パスワード更新日」などを一覧管理。 | |
| トラブル対応 | インシデント対応フローを整備 | 万が一の流出時に迅速に対応できるようにする。 |
| 利用者や保護者への説明・同意 | 特に保育施設では、安心感を与える大切なポイント。 |
5.オンプレミス運用で特に気をつけたいこと
オンプレミスは「自分たちで守る方式」なので、
といった“人的要因”が漏洩の原因になるケースが多いです。また、災害や停電時に映像が失われたり、サーバー破損で復旧できないリスクもあります。
「全部自社でできるから安心」ではなく、
“自社で守りきれる体制があるか”を冷静に見極めることが大切です。
6.クラウドカメラ「Verkada」なら、安心・安全を標準装備

こうしたリスクを踏まえると、「セキュリティ対策をしっかりしながら、現場の負担を減らす」ことが重要です。
クラウドベースのVerkadaは、まさにその2つを両立できるプラットフォームです。
- - クラウド上でデータを安全に保管し、常に最新の状態に自動更新
- - データ通信はすべて暗号化、アクセスは多要素認証で管理
- - ISO27001など、世界的なセキュリティ基準を網羅
- - 管理画面で「誰がいつ映像を見たか」まで可視化できる
つまり、「専門知識がなくても、正しく安全に使える」仕組みが整っています。
7.おわりに
カメラは“守るための道具”ですが、設定や管理を誤ると“リスクを増やす道具”になってしまいます。
保育施設の子どもたちや、オフィスや店舗、工場で働く従業員の安全を守るためにも、導入時に「情報漏洩を防ぐ仕組み」をしっかり考えることが大切です。
Verkadaのように、クラウドでセキュリティが常に最新化される仕組みを選ぶことで、安心・安全・効率的な運用が可能になります。





