
レジでの不正・トラブルを防ぐには監視カメラが鍵!設置場所や選び方、防犯対策と店舗運営に役立つ活用法をわかりやすく解説します。
Index
レジに監視カメラが必要な理由とは?
スーパーやコンビニなどの小売業では、レジ周辺でのトラブルが日常的に発生しており、その対策として監視カメラの導入が注目されています。監視カメラは、単にトラブルの記録を目的とするだけでなく、未然に防ぐための強力な抑止力としても機能します。
カメラが設置されているだけで、金銭の不正や万引きなどの行為をためらわせる効果があり、レジ周辺でのトラブルを減らすことができます。さらに、万が一トラブルが起きた場合でも、映像記録が証拠として活用でき、原因の特定や責任の所在を明らかにすることで、迅速な対応が可能になります。
レジ周りで発生しやすいトラブル例

金銭トラブル
金銭トラブルは、レジ業務において最も頻発しやすく、かつ店舗運営に直接的なダメージを与える深刻な問題のひとつです。代表的なケースには、釣り銭の過不足や会計ミス、さらには意図的な金額操作といった内部不正が挙げられます。スタッフが多忙な時間帯に焦って計算を誤ったり、レジ操作に不慣れな新人がミスをすることは、どの店舗でも起こり得る日常的なリスクです。
最近では、セルフレジの普及により、クレジットカードの置き忘れといった新たなトラブルも増えています。また、有人レジでは今でも金額を端末に手入力する形式の店舗もあり、そこでの入力ミスによるトラブルも後を絶ちません。
顧客からのクレーム
顧客クレームは、金銭トラブル以上に対応が難しく、店舗の信頼や評判に大きな影響を及ぼす厄介な問題です。「レジでの待ち時間が長い」「商品の価格が違っていた」「店員の態度が悪かった」など、クレームの内容は多岐にわたります。特に現代では、こうした不満がSNSで拡散されることで、店舗全体のイメージダウンにつながるリスクも見逃せません。
従業員による内部不正
従業員による内部不正は、店舗経営において非常に厄介で深刻な問題です。レジからの現金の持ち出し、架空の返品処理、売上除外や商品の持ち去りといった行為は、外部からは見えづらく、発見が遅れることもしばしばあります。こうした不正が続けば、店舗の収益を大きく損なうだけでなく、スタッフ間の信頼関係や企業文化にも悪影響を及ぼす可能性があります。
監視カメラ設置による3つのメリット

トラブルの早期発見と迅速な対応
近年導入が進むセルフレジは、顧客が自ら商品をスキャンし決済を行うため、便利な一方でトラブル発生のリスクも高くなりがちです。スキャン漏れや支払いミス、さらには意図的な万引き行為など、スタッフの目が届きにくい状況ではさまざまな問題が起こり得ます。
こうしたリスクに対して、監視カメラの設置は強力な対策になります。セルフレジエリアを常時モニタリングできることで、異常な行動が発生した際にすぐに察知し、店内スタッフが迅速に対応することが可能です。
顧客・従業員双方の安心感向上
セルフレジに監視カメラを設置することは、顧客と店舗の両方にとって安心感を高める大きなメリットがあります。まず、顧客にとっては、カメラの存在が「この店舗はしっかりと防犯対策を行っている」という信頼につながり、安心してセルフレジを利用できる環境づくりに貢献します。不審者やトラブルが発生しづらい空間であることが、利用者の心理的な安心にもつながります。
一方、店舗側にとっても、カメラの存在は心強いサポートとなります。万が一のトラブルが発生しても、映像記録をもとに迅速に状況を確認・対応できるため、現場の負担を軽減できます。
映像による客観的な証拠の確保
監視カメラを導入する最大の利点のひとつが、トラブル発生時に客観的な証拠として映像を活用できる点です。たとえば、支払いに関する問題が生じた場合でも、その瞬間の様子を映像で確認することで、誰がどのような操作をしたのかを正確に把握することができます。
特に近年では、POSレジと連携したカメラシステムも登場しており、会計処理ごとの映像を紐づけて確認できるようになっています。
レジ向け監視カメラの適切な設置場所とは

広範囲を抑えるために天井に設置
監視カメラをレジに設置する際は、視野の広さと映像の正確さが重要なポイントです。カメラをカウンターの上や、低い位置からのアングルで設置すると、死角が生まれやすく、肝心なやり取りの様子が映らない可能性があります。
そのため、レジ全体の動きをしっかり捉えるには、天井付近からの俯瞰撮影が効果的です。商品スキャンや金銭の受け渡しなど、会計処理の一連の動作が明瞭に記録されるよう、カメラはレジカウンター全体を見渡せる位置に設置しましょう。
お客様の目線の高さ(レジ自体)に設置
監視カメラは、天井からの俯瞰だけでなく、お客様の目線に近い高さでレジを正面から捉える設置も効果的です。レジカウンター周辺での会話や金銭のやり取り、商品の確認など、細かい動作や表情をしっかりと記録することができます。
この高さからの映像は、顧客とのトラブル発生時に、接客対応やレジ操作の様子をよりリアルに把握できるため、状況確認や証拠保全の精度が向上します。また、監視されていることを自然に意識させることで、防犯意識の向上にもつながります。レジの真正面に近い位置に設置することで、映像の説得力が高まり、店舗の信頼性をより強固なものにできます。
金庫全体が撮影できる場所に設置
監視カメラを設置する際は、レジの中で行われる金銭の出し入れがしっかり確認できる位置を選ぶことが重要です。お金をいくら出し、いくら金庫に戻したのかが映像で明確に確認できなければ、トラブル発生時に有効な証拠とはなりません。
実際に500万画素の高解像度カメラを用いて撮影したレジ映像では、レジ全体の動きはもちろん、お札の種類まではっきりと識別できるレベルの鮮明さが得られています。こうした映像があれば、内部不正や計算ミスの有無を客観的に判断でき、より信頼性の高い店舗運営が可能になります。カメラの性能と設置位置の最適化は、防犯対策として欠かせない要素です。
監視カメラ設置にあたって気をつけたいこと

音声もきちんと記録する
レジまわりのトラブル対策として、監視カメラの映像だけでなく「音声の記録」も非常に重要です。たとえば、お客様が手を出すような行為であれば映像だけでも証拠になりますが、「殺す」「慰謝料を払え」「タダにしろ」といった発言があった場合、それが脅迫や恐喝にあたるかどうかを判断するには音声の記録が不可欠です。
首振りカメラの戻し忘れに注意する
可動式の首振りカメラは、一見すると「広範囲をカバーできて便利」と思われがちですが、常に全方向を録画しているわけではありません。実際には、レンズが向いている方向しか映像が記録されないため、注意が必要です。
たとえば、接客の様子を確認するために一時的にカメラをホール側に向け、そのまま戻し忘れてしまうと、レジ周辺の映像が一定時間まったく記録されない状態になります。これでは、万が一トラブルが発生しても確認手段が失われてしまいます。
厨房が近いレジでは屋外用カメラを選択する
レジの位置が厨房に近い場合、監視カメラの機種選びには特に注意が必要です。調理の際に発生する蒸気やオイルミストがカメラ内部に入り込むと、故障や画質の劣化を引き起こす可能性があります。
特に中華料理店など、油を多く使う店舗では、湿気や油分がカメラに与えるダメージが大きくなりがちです。そのため、たとえ室内であっても、防水・防塵性能に優れた屋外用カメラを選ぶのが安全です。屋外仕様のカメラであれば、耐久性が高く、過酷な環境下でも安定して映像を記録し続けることができます。
自店に合ったレジ向け監視カメラの選び方
機能で選択する
監視カメラを導入する際は、まず自店舗で必要となる機能を明確にすることが大切です。特にレジ周辺の監視では、金銭のやり取りやスタッフの操作を正確に記録するために、高解像度の映像が求められます。映像が粗いと、小さな動きやお札の判別が難しくなり、トラブル時の証拠として活用できない可能性があります。
高解像度カメラであれば、釣り銭の受け渡しや商品のスキャンミスといった細かな動作までもクリアに捉えることができ、万が一のトラブル時にも、原因の特定と迅速な対処がしやすくなります。画質以外にも、音声録音機能や夜間撮影への対応、POSレジとの連携といった機能も、自店の業態や運営スタイルに合わせて検討しましょう。必要な機能を見極めることで、費用対効果の高いカメラ選びが実現できます。
予算で選択する
監視カメラの導入にかかる費用は、機器代だけでなく、設置費用や保守費用なども含めて検討する必要があります。限られた予算の中で最適なカメラを選ぶためには、製品ごとのコストパフォーマンスを比較し、店舗にとって本当に必要な機能を見極めることが重要です。
たとえば、高解像度やAI機能を備えたカメラは性能面では魅力的ですが、すべての店舗にとって必須とは限りません。日常的なレジ監視が目的であれば、標準的な画質や基本的な録画機能を備えたリーズナブルなモデルでも十分に対応できる場合があります。
運用の取り組みやすさで選択する
監視カメラは設置して終わりではなく、日々の運用と管理が重要です。特にレジ周辺のようにトラブルが発生しやすいエリアでは、映像の確認や録画データの取り出しがスムーズに行える操作性の高いシステムが求められます。設定や操作が複雑すぎると、必要なときに確認できず、対応が遅れてしまう恐れもあります。
また、長期間にわたって安定した運用を続けるためには、導入後のサポート体制も見逃せません。万が一カメラが故障した際や、システムのアップデートが必要になった場合に、迅速かつ丁寧に対応してくれる業者を選ぶことで、運用面の不安を最小限に抑えることができます。
まとめ
レジ周辺での金銭トラブルやクレーム、内部不正といったリスクに備えるうえで、監視カメラの存在は店舗運営に欠かせない要素となっています。適切な設置と機能選定によって、トラブルの早期発見や証拠の確保、顧客・従業員双方の安心感向上にもつながり、結果として店舗全体の信頼性や効率性を高めることができます。
なかでもVerkadaのAI監視カメラは、ハイブリッドクラウドによる柔軟な映像管理や10年間の本体保証など、運用面での安心感を提供してくれます。
防犯対策と店舗運営の最適化を同時に実現したいとお考えであれば、コスト・機能・使いやすさのバランスに優れたVerkadaの導入を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
